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エリオット波動に見る、市場参加者の心理の段階

エリオット波動

人間の感情には一定のリズムがあって、

そのリズムを映し出すマーケットの動きには

予測が可能なパターンがある。

 

この考え方をエリオット波動論といいます。

上記の図のように

強気相場では3つの大きな波からなり、

その上昇はより小さな2つの下降波を併せ持つ

全部で5波動の波でできている形のものをいいます。

 

簡単にいうと、

例えば上がっている相場で上げ下げしながら

上昇することがありますが、

その波の数をかぞえて理論化したもので、

多くのパターンに名前が付けられています。

ここではもう少し簡単に、

図の各第1波から第5波、

そして下降相場になったときのA波からC波で

起こっている市場心理を紹介していきます。

 

【第1波】

今まで売っていた人が少しずつ買い戻しをし、

打診買いをはじめる頃で足のはやい資金で作られる波です。

 

買い始めた人は実はまだまだ弱気で、

市場心理も弱気のままです。

したがってここから強気な相場が始まるという認識は

ほとんどありません。

ですので、第1波は強気相場の場面の3つの上昇波の中でも

1番短い波になる可能性が高いのです。

 

【第2波】

弱気筋がやっぱり弱気方向へ自信を取り戻して

活気が出る波です。

ファンダメンタルズも弱く、エコノミストやニュースなども

弱気の見解が多い中、

やっぱり弱いのだ、売ろう、このマーケットはまだまだ弱気だ!と

第1波で上がった分を戻してしまうようなパターンになります。

 

あたかも弱気トレンドが継続したかのごとく戻してしまいます。

この場面では急落パターンが多いです。

 

【第3波】

今度は非常に強い波になります。

「これぞ強気相場に突入」と

誰の目にも明らかになり、3つの波の中では

通常はもっとも長い波になることが多いようです。

 

その要因はいくつかありますが、

ダウ理論の買いシグナルが発生して新規の買いの参加者が

弱気筋を踏み上げて上昇するので勢いもあり、

さらに出来高も急上昇します。

 

たいていこの段階ではファンダメンタルズもよくなって

マーケットの強さの後押しもします。

この第3波に乗ることが大きなポイントかもしれないですね。

 

【第4波】

十分に利益を得た参加者がそろそろ利益確定をする頃、

それに合わせて慌てて相場に参加してきた参加者が

買いを入れてくる場面でもあります。

 

第5波と間違われる事が多く、トレイアングルであったり、

複合型のとてもわかりにくい修正波となりやすいです。

見分け方のポイントは、

第4波の底値が第1波の高値と重なることはないでしょう

(実際は第4波のジグザグの高値が、第3波の高値を突き抜けることが

珍しくなく、これを第5波と間違ってしまう可能性もありますので

注意して下さい。)

 

【第5波】

相場には楽観視が広がって相場心理はいい方向へと

一色になる傾向があります。

実際の所、第5波はファンダメンタルズが悪化しても

強気相場がそのまま継続する傾向にあります。

 

でも、よく注意してみたら

オシレーダー系では価格の動きに勢いがなくなり

「そろそろ相場の天井ですよ」と警告を出し始めることが多くあります。

 

この波は第3波よりは

力強さはないのが特徴で、

天井打ちとなってしまう可能性が高いのです。

 

【A波】

まだこの段階では、

ほとんどの市場参加者は強気のままで、

弱気相場の始まりは第1波で見られた波のまったく反対の波になります。

 

打診売りが出る頃でもあるのでしょう。

 

【B波】

いよいよ弱気相場における戻りの局面で、

多く場合は強気トレンドの一部じゃないか?と思われがちですが、

第4波と同じように、

この弱気相場のB波も認識することがちょっと難しい波ではあります。

 

この時にもう一度強気筋が買いを入れたりすると、

ちょっと高値を越えたりしてダマシにあったりすることがあります。

 

【C波】

弱気相場の中でも1番破壊的な波です。

第3波の反対で、弱気バージョンへの突入です!

 

この頃はテクニカル指標でも売りサインがどんどん出ます。

さらにファンダメンタルズの悪さが弱気相場に拍車をかけてきます。

C波の終値では市場参加者はそろって弱気になっています。

 

上手くいった人は別として、

参加者は1つの波が終わったことを理解して、

次はどんな相場がやってくるのか?

と、次のチャンスを待つのです。

動き出しのタイミングを見極める【レンジブレイク】

相場の7割はレンジ相場といわれますが、

レンジは必ずブレイクします。

 

永久に続くレンジもなければ、

永久に続くトレンドもありません。

マーケットは常に動いています。

 

レンジの範囲を超えて大きく動き始める

レンジブレイクの動き出して乗ることができれば、

大きな利益を取ることができます。

 

また、ブレイクした高値や安値は、

今度はサポートになりやすいため、

そこから大きく伸びることも期待されます。

 

しかし、ブレイクしたとおもったらすぐに戻される

ブルトラップ(上抜けのダマシ)や

ベアトラップ(下抜けのダマシ)も起こるので、

レンジブレイクでは慎重になる方も多いのではないでしょうか。

 

レンジブレイクではどのような場面、

どの時間軸のレンジかが重要になります。

長期の時間軸でトレンドが出ていながら、

短い時間軸でレンジになっている場合は、

長期の時間軸の方向にブレイクする確率が高くなります。

 

長期チャートではトレンド継続中に少し膠着した動きが、

短い時間軸で見るとレンジとなるからです。

だからこそ長期の時間軸と短期の時間軸を

組み合わせたトレーディングが大事になるのです。

 

移動平均線でも長期と短期の複数のラインを表示したように、

「大きな流れのなかで、いまどうなっているのか」

ということをトレーダーは常に意識しています。

 

しかし、日足以上の大きな時間軸でレンジになっていると、

相場の判断はグッと難しくなります。

日足レベルでレンジが継続すると、

上や下に壁があることになるので、

最初はレンジ内で逆張りもできますが、

市場参加者の多くがこうしたトレードをし始めると

レンジ幅がどんどん狭まります。

 

また、この動きにオプションや実需の動きも加わって

さらにレンジ幅が縮小する動きとなりがちです。

 

こうした状況になると、

時間軸を下げても取引がしにくく、

ヘッジファンドなどの

超高速電子取引のスピードに個人投資家は追いつけなくなります。

 

もちろん、個人投資家も自動売買ができますが、

プロのシステムとは根本的に違うので、

到底勝負にはなりません。

 

そのような中で利益を残していくには、

出来るだけ長期のトレンドが発生している時に、

利益を大きくしておかなければ、

長期的に生き残ることは難しいでしょう。

トレンド系テクニカル【ボリンジャーバンド】

移動平均線が設定自由であるがゆえに、

逆に判断に迷いやすいのではないかと不安に感じる人は、

世界中のトレーダーの誰もが同じ設定で使う

トレンド系のテクニカルを使う方法もあります。

 

このような場合であれば誰もが同じものを見て、

セオリー通りに同じように判断するため、

多くの人が同じサインでアクションする可能性が高くなり、

動きが強化されやすくなります。

 

その典型例は、ボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドは、

米国人のジョン・ボリンジャーが開発したテクニカルで、

移動平均線を元に標準偏差の幅をバンド状に示します。

ボリンジャーバンドは通常21SMAを基準に

標準偏差を計算でバンド状に表示するものです。

 

ボリンジャーバンドも基準となるのは移動平均線なので、

基本的な見方は先ほどと同じです。

ボリンジャーバンドの中心線である21SMAの傾きと値が

上側か下側かで上昇か下降かを大まかに判断します。

 

外側の先は値動きの標準偏差を示し、

値動きが±1σの範囲に収まる確率が68.27%、

±2σでは95.45%、

±3σでは99.73%とされています。

 

つまり±3σを越える確率は0.27%

±2σを越えるのは4.5%なので、

このラインを越えたらイレギュラーであり、

戻る可能性が高いと考えられます。

このシグマの範囲も自分で4,5と大きくすることができますが、

大きくすればするほど、さらにそうした範囲まで

値動きが届く確率は少なくなっていきます。

 

トレンドの判断では、

バンドに沿って、ローソク足が上昇や下落を続けている

バンドウォークといわれる状態があるかどうかがポイントになります。

 

中心線が上か下に傾いていて、

トレンドが出てさらに値動きがバンドウォークしていれば、

バンドに沿った高値を買ったり安値を売ったりするのではなく、

中心線である移動平均線に近づいてくる押し目や

戻りを待って取引をするのがボリンジャーバンドのテクニックです。

 

ボリンジャーバンドは

世界中の人が同じ21SMAまたは20SMAを基準とするバンドを使い、

またエントリーのタイミングも決まっているので、

そうした場面では多くの人がポジションをつくることから、

大きく動きやすくなるのです。

 

市場参加者の多くが動くという時には、

そこに相場心理の影響が及ぼされている場合もあります。

また、大勢が使うテクニカルがあると、

その裏をかいてこの人達をカモにしようとする参加者も出てくるのが、

マーケットの怖い所です。

このような相場心理についても注意が必要です。